メルセデス新型GLE/GLS改良2026|約3,000点刷新・585ps AMG・デザイン賛否

2026.06 — NEW MODEL REPORT

メルセデス新型GLE/GLS
大規模改良2026
約3,000点刷新の中身

2026年3〜4月、メルセデス・ベンツが大型SUVのGLE・GLSを相次いで改良。約3,000点を刷新する「フルモデルチェンジ級」の内容と、585psのAMG仕様、そして「ベンツマーク多すぎ」と賛否が割れたデザインを解説する。

メルセデス・ベンツが2026年3月31日に新型「GLE」、翌4月1日に新型「GLS」のマイナーチェンジモデルを相次いで発表した。「マイナーチェンジ」とは名ばかりで、GLEは約3,000点もの新規・改良パーツを投入する大規模アップデートで、社内からも「フルモデルチェンジに匹敵する」と言われる内容だ。EVシフトの逆風の中で「パワフルな内燃機関を存続させる」という方針と、賛否が割れたデザインの両面を整理する。

GLEとGLSの違い——まず基本を整理

そもそもGLEとGLSの違いがわかりにくいという人のために、両車の位置づけを整理する。

項目 GLE GLS
位置づけ Eクラス相当のSUV Sクラス相当のSUV(最上級)
前身 Mクラス(1997年〜) GLクラス(2006年〜)
シート 2列(5人)/ 3列も選択可 3列(6〜7人)標準
ボディサイズ 中〜大型 大型(フラッグシップSUV)
価格帯(目安) 約1,000万円〜 約1,500万円〜
ライバル BMW X5・アウディQ7 BMW X7・レンジローバー
一言でいうと:
GLEは「EクラスのSUV版」、GLSは「SクラスのSUV版」だ。GLSの方が一回り大きく、3列シートが標準で、価格も上。どちらもメルセデスの大型SUVを代表するモデルで、今回両車が同時期に改良を受けた。

新型GLE——約3,000点刷新の大規模改良

2026年3月31日に発表された新型GLEは、2019年の現行型登場以来2度目のアップデートとなる。だがその内容は「マイナーチェンジ」の枠を大きく超えている。

// 刷新規模
約3,000点
新規・改良パーツ。社内で「FMC級」と評される
// 発表日
2026.03.31
GLE・GLEクーペを欧州で発表
// AMG最高峰
585ps
改良型AMG GLE 53 4マティック+
// 新装備
マイクロLED
高性能マイクロLEDヘッドランプ・MB.OS搭載

主な変更点

エクステリアには「ツインスターモチーフ」を備えた新設計のヘッドライト、クロームフレームと照明付きの中央メルセデス・スターを配した大型グリルを採用し、より力強いデザインになった。インテリアは最新世代の車載OS「MB.OS」によるデジタル体験を強化。先進運転支援技術も全面的にアップデートされている。

パワートレインも見直され、最高峰の改良型AMG GLE 53 4マティック+は585psを発揮する。EV一辺倒ではなく、内燃機関+電動化(マイルドハイブリッド等)のパワフルなユニットを存続させたことが大きな特徴だ。

新型GLS——「SUVのSクラス」の進化

GLEの翌日、2026年4月1日に発表されたのが最上級SUVのGLSだ。「SUVのSクラス」という位置づけにふさわしいラグジュアリーSUVが、さらに磨きをかけられた。

主な進化点

GLSもGLE同様にフロントデザインが刷新され、新しいヘッドライトとグリルでより堂々とした表情になった。インテリアには最新インフォテインメントを搭載し、直列6気筒エンジンを軸としたパワフルかつスムーズな走りを実現。さらに路面状況に応じて車高や減衰を最適化する先進的なサスペンション制御も話題になっている。日本では2026年後半からの販売開始が予定されている。

// 発表日
2026.04.01
GLSクラスのマイナーチェンジを発表
// 日本販売
2026年後半
日本市場での販売開始予定
// エンジン
直6が主軸
スムーズかつパワフルな直列6気筒を軸に展開
// シート
3列7人乗り
快適性と使い勝手を追求した最上級SUV

デザインの賛否——「ベンツマーク多すぎ」問題

今回の改良で話題になったのが、新デザインへの賛否だ。

「ベンツマーク多すぎ」という声

新型GLE・GLSのフロントグリルには、メルセデスのスリーポインテッドスター(ベンツマーク)をモチーフにしたパターンが大胆に配置されている。中央の大型スターに加えて、グリル全体にも小さなスターが敷き詰められたデザインだ。

この「ベンツマークの多用」に対して、SNSやメディアでは「主張が強すぎる」「マークが多すぎてくどい」という否定的な声と、「ブランドの存在感が出ていて良い」という肯定的な声に分かれた。carview!も記事タイトルで「ベンツマーク多すぎ」とデザインは賛否と、この論争をそのまま取り上げている。

新型GLE/GLSのフロントは「ツインスターモチーフ」の新ヘッドライトと、照明付き中央スターを備えた大型グリルで、より力強い印象に。一方でスターモチーフの多用には好みが分かれている。 — carview!(2026年4月)の報道内容より

これは2026年に相次いだ「デザイン論争」の流れの中にある現象だ。AMG GT 4ドアやフェラーリ ルーチェが「奇抜すぎる」と批判されたのと同様に、メルセデスの大型SUVも「ブランドの主張をどこまで強めるか」というデザインの難しさに直面している。

内燃機関存続という方針

今回の改良で見逃せないのが、メルセデスが「パワフルな内燃機関を存続させる」という明確な姿勢を示したことだ。

世界的なEVシフトの流れの中で、多くのプレミアムブランドが内燃機関モデルの段階的廃止を表明してきた。しかしEV需要の伸び悩みを受けて、各社が方針を修正しつつある。メルセデスも例外ではなく、GLE・GLSという主力大型SUVに引き続きパワフルな内燃機関(直6・V8、マイルドHV等)を搭載し続けることを選んだ。

「内燃機関の存続」を歓迎する声:
大型SUVは長距離・重量物の牽引・高速巡航といった用途が多く、EVのバッテリー重量・航続距離の制約が不利に働きやすいカテゴリだ。「大型SUVには力強い内燃機関が合う」という現実的なニーズに、メルセデスが応えた形だ。AMG GLE 53の585psという数字は、内燃機関ならではの伸びやかなパワーを象徴している。

中古市場への影響——現行型は狙い目になるか

新型の発表は、改良前の現行型中古車の価格に影響を与える。

大規模改良が入ると、改良前モデルは「型落ち」として中古市場で価格が下がりやすくなる。GLE・GLSのような高額車は値下がり幅も大きく、改良前の良質な中古車を狙う好機になる可能性がある。特にGLEは新車価格1,000万円超のため、3〜5年落ちの改良前モデルは数百万円安く手に入るケースもある。

ただし「維持費」は別問題:
GLE・GLSは中古価格が下がっても、維持費は高額なまま変わらない。大型SUVゆえに燃費・タイヤ・車検・修理費はすべて高水準だ。特にエアサスペンション・電子制御系のトラブルは高額修理につながりやすい。「安く買えても維持できるか」を冷静に判断する必要がある。詳しくは関連記事「中古車なら高級車に乗れる?維持費の現実」も参考にしてほしい。

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